私の創始したワールドセラピーシステムに関しての
問い合わせがありましたので、ここで一言述べたいと思います。
まず第一に、完璧な治療はおそらくこの世には存在しません。
もしあるなら、私はすべてを捨てて、その技術を修得したいと思います。
次に、完璧な治療家も、残念ながら存在しません。
野口先生は非常に素晴らしい先生であったと思われます。
しかし、今はこの世にはおられません。そして肥田先生も。
どんなに素晴らしい技術を持っている先生でも、
すべてに対応できる先生はいません。
例えば、A先生は痛みをその場でとれる技術があったとします。
またB先生は、その場でアレルギーによるかゆみを消したり、
花粉症をその場で止めたりできます。
しかし、A先生はB先生のやることが出来ず、
またB先生はA先生のやることができずと、
オールマイティーな先生もいないということです。
しかし、だからこそ我々は常にさらに上を
目指して努力しているのです。
私は、私の持つ秘伝を惜しげもなく教えています。
何故だと思いますか?
ただこの世の先生のレベルを上げたいからだけではありません。
それらをどんどん教え始めたことによって、後から勉強を始めた先生に、
決して追いつかれ、追い越されてしまうことはないという自負からであります。
それらの先生方の努力以上を自分がすればよいというだけの話です。
少し話が飛びましたが、つまりワールドセラピーシステムは、
何度も言っているように、完璧なものではありません、
不完全と言っています。
しかし、何年もかけてグレードアップし続けています。
ほかのアレルギー治療法は、私には詳しくわかりません。
例えばNAETやアレルセラピーについてです。
昔のやり方は知っていますが、それらも努力精進し、
私の知っている頃の方法とは違っているでしょう。
だいたい私は他のアレルギー治療にはあまり興味がないのです。
というより、見ないようにしています。
なぜなら、余計な方法を知ることによって、
自分がスポイルされたくないからです。
私には私なりの進化があり、発見があり、勉強があります。
何度も書いているように、最初は単にアレルギーを
治療することから始まりました。
しかし、アレルギーを起こすにも、精神の問題があったり、
条件反射によって起こったり、思いもしないものの
複雑なものがからんで生じています。
ワールドセラピーシステムは、更に広範囲の問題に
対処するように発展しつつあります。
それは私の治療を受けている患者さんたちや、
ワールドセラピーシステム研究会の会員の先生が
最新の研修会を受けられると必ずわかることだと思います。
以上は、ほかの治療と比べて、です。
私は問診時に、今のつらい症状に対し、今まで何か
治療を受けてこられましたかと問い、その時に?と?治療を
受けましたが効果がないのでやめましたという答えを聞いて、
そのほとんどに失望します。時々はそうではないですが。
それは、その治療を行った先生方にではありません。
確かに世の中のほとんどの治療法(一般的な治療法という意味)は、
真の治療法ではないと思っています。
しかし、そういう中で、自分の持てる技術で、一生懸命に
治してあげようと努力する先生がおられます。
特に治療において大事なことの1つがそれです。
しかし、治療とは治療家と患者との二人三脚であると考える私は、
治るということのためには、先生も、そして患者さんも頑張るという
心構えがなければだめだと思っています。
だから、ほかの治療法、治療院を2~3回行ってやめたとか、
ひどいと1回でやめたというのを聞くのは嫌です。
しかし、確かに1回で嫌になるという治療があるのも事実なので
一方的に簡単に治療をやめた患者さんを責めるわけにもいきません。
だから最近はほとんど私自身は患者さんに
何か治療を受けてきましたかと聞かないようにしています。
私は、たとえ癌のつらさで治療を受けたいと来られても、受けつけます。
治せるわけではないが、何もしなければ精神的、肉体的に苦痛だし、
抗がん剤による苦痛を和らげたりできると思っているからです。
治療家は何も完全に治してしまうだけが治療ではありません。
助からない人に、できるだけ良い状態で旅立てるように
するのも治療だと考えます。
だからたとえどんなに有名な人がくるということであっても、
自分の意志でないなら受けつけません。
現に何年か前に、その名前を言えば誰もが知っている会社の
会長という人から治療の予約のことで、
自分の思うように予約が取れないのかみたいな話なので、
私は内心怒りの気持ちを持って、完全にお断りしました。
私は、信念やプライドを持てない治療家は、
やはり、人を治せないだろうと思います。
私は何とか患者さんを治したいけど、私のシステムを
理解してくれない人に来てもらいたいとは全く思いません。
うちに通い続けている患者さんというのは、縁があるのだと思います。
私の話を聞いて気分を害された方は、それでいいと思っています。
自分の思うことも言えないようなら、この仕事やめます。
私はひやかしや一見さんのような患者さんを相手にするほど
ヒマではありません。
故意に、中途半端な気持ちで治療を受けたと思う人を
シャットアウトするためにこういう話をしています。
経営的にはどんな方でも悩んでいる人は来てくださいと
いう方がよほど健全であろうと思いますが、そんなことできません。