その三つから人体ができていると、はっきりと
オステオパシーの創始者であるアンドリュー・
テイラー・スティル先生は述べています。
つまりオステオパシーは、人間を扱うのであって
単に肉体を扱うのではないということですね。
では今オステオパシーテクニックといわれているものの中に
身体→精神→魂まで考えているものはあるのでしょうか?
バイオダイナミクスはあります。他は?
内臓マニピュレーションにはあります。他には?
クラニアルテクニックの中にも、あるものがあります。
他は?
私は知りません。
スティル先生の言う、人間に対し、全く概念は違えども、
その三つすべてをワールドセラピーシステムは
対象としています。
オステオパシー教えている、素晴らしいD.O.の先生方は
たいてい哲学を持っています。
素晴らしい考え方をされています。
では、オステオパシーを学んでいる
我々日本人はどうでしょうか?
何人かの先生はこれに気付いています。
しかし大半の先生方は、
単に肉体を扱っているように思えます。
もう一度振り返って、人を治すことを、
考えることは大事なのではないでしょうか?
創始者の意図をくみ取らず、単に治す技術を
学べば良いというのは本筋ではありません。
もっと人を扱うために何をすべきなのかを考えて
技術を学んでいく姿勢が大事であることを
よく考えていきたいと思います。
「単に症状がなくなることが治療なのか?」
「病を見て、人を見ない」
「木を見て、森を見ない」とならぬように。