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痛みの謎

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痛みは、そこが何かにより侵害されたために
生じると考えることが一般的である。

そして、その身体の状態が改善し、良くなれば
取れるのだと考えられている。

ところが、取れるはずの痛みが何日たっても
取れない人は、初めて、これはただ事ではないと
認識させられる。

そして何とかしようとする。
または諦めて、「いつかは何とかなる」と考えて
「放っておく」ということになる。

何とかしようと、それからあがいて色んな治療を受けていく。
その状況にうまく対応する技術にあたれば良くなっていく。

しかし、私がNMRTで調べて、それはトラウマであると判定し、
そのトラウマを取る技術を用いて治した時(治療時間は2分かからない)、
その痛みは瞬時に取れる、または楽になる。

これはどういうことかと言うと、損傷を受けた出来事に対する
そのネガティブな記憶情報に変化を与え得たなら、
身体はその情報を受け入れて、痛むということを手放すのである。

これは本当に大変おもしろい現象である。

こんな1?2分で、身体に何の力学的刺激を加えることなく、
つまり、患者さんの身体に余計な負担をおわせることもなく、
また治療家も余計な時間の無駄遣いをすることなく、
治療できたということである。

世の中にいる、一生懸命汗をかいて治療した分だけ
患者さんの身体が楽になり、治ると信じている先生には、
このことは到底信じられない出来事だろう。

しかも、この技術を身につけるのには、繊細な感覚も、
努力してテクニックをマスターすることも、時間をかけて
熟練していく必要も、全くない!

このテクニックを多くの先生が使いこなしたのなら、
苦しむ患者さんはより減るのになーーーと思う日々である。

また、これとは別の方法で患者さんの持っている情報を
変えるテクニックでも同様のことが起こる。

私は、治療行為の全ては「情報」であると確信している。

精神もしかりである。また手技によるテクニックも
同じことである。

だから今の私は、どういう形で情報を入れるかが
研究テーマであると言える。