ワールドセラピーシステム

わかってないなー ベッドから起こす

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当院ではベッドから起きていただくときには、

まず横向きになってから足をおろし、
肘と手を使って身体を起こしてもらうように
指導しています。
そして普段でもベッドを使っている方には、
そのように起きてもらうように言ってます。
そういう習慣をつけることで、頚や腰を
痛めるリスクを少なくして、また介護をしなければ
ならない時も、そのような動作をしてもらうと
容易に起こすことが出来るためでもあります。
セミナーの時も、私はそのように起きてもらうように
先生方に言います。
そして、組んでいる相手の先生には、
起きる時に介添えをするように言います。
上手い介添えは、術者の負担を減らし、かつ
起き上がる人が楽に起き上がれるのです。
それが出来るためには、術者の感性と
所作が重要です。
それを行うには、全く力を使いません。
力づくで行う先生は、やはり感覚がにぶく、
配慮ができていないのです。

たまたま新患さんで来られている人が、
「ベッドから起き上がるときに楽に起こされたのは
初めてです!」と言っていました。
世の中の治療院の先生方へ、
患者さんは何も言わなくても、起き上がるのを
苦痛に感じている人もいます。
そこまで配慮、気配りが出来る先生でいて下さい。

起き上がるときに、そのまま仰臥位で起きるのは、

首、腰に大きな負担が来るだけでなく(頭はボーリング
位の重さがある!)、頭を持ち上げる時に、
首の両側の筋肉を緊張させるために、頸動脈に
圧力をかけ、止めるようになってしまい、脳圧が
かかるので、脳疾患のリスクを高めてしまうのです。
くれぐれも起こすときには注意してほしいものです。
どんなに素晴らしい治療をしても、
起き上がるときに、首、腰を壊しているかも知れません!