私は昔より、各オステオパシー団体(3か所)で
内臓マニピュレーションの講師をしたり、
ある団体の理事も務めたりしました。
その時から、日本で行われる国際セミナーでの海外の先生が、
日本人に対して(優しく接してくれるのですが)
技術的に後進国とみられていて、教えてやっている
という感じがしていました。
オステオパシーを勉強する前の、カイロプラクティックの
海外の講師に対しても、同じ印象でした。
日本人の手によるオリジナリティのある技術を
開発し、海外に紹介し、むしろ海外から日本に
教えをこう立場にならなければ、少なくとも
対等ではないという気持ちが非常に強かったのです。
だからいつかはオリジナルの技術を作り、
英語の論文を海外に向けて発信したいと思っていました。
一時期は、英語の読めない我々日本人は、
オステオパシーの大量の文献を読めないので、
圧倒的に外国人より不利と考えていました。
しかし、ある時より、「そういうことじゃないんだ、
たしかに一定レベルの知識、技術は必要だけど、
海外の文献や資料の読破ができれば
追いつけるのだ、ということにはならない」と
思うようになりました。
なぜかというと、その理屈なら、外国のオステオパスは
みな優秀になっているはずだからです。
ところが実際に海外に出てみて、
そうではないと感じました。
海外の文献を知る必要はあるけども、
特に重要ないくつかを全て読破しても、
海外に追いつき追い越し、日本を認めてもらう、
対等になることは出来ないと思うようになったのです。
今回、アメリカのオステオパシーのAAOという
団体が新アイデアを募集しますという呼びかけを
しており、「インパクション・テクニック」を
紹介することにしました。
このための資料を作って、
すでにアメリカに送りました。
今まで日本人が、アメリカの団体に対し、
きちんと技術を出して認められたというのは、
私の知る限り3名だけです。
武医同術の中山清先生、全日本オステオパシー協会の
古賀正秀先生、そしてJOPAの下村彰慶先生です。
私はもっと日本人が外に出ていくことを
望んでいます。
前から言っていますが、私は決して
手技を否定しているわけではありません。
むしろ学ばねばならないと、そして
オステオパシーは最高な技術を
持っているとも言っています。
ただ現代は、それだけでは絶対に人を
治していくのは難しいのだと言っています。
そしてWTSを作りました。
しかし、だからと言って、手技の研鑽を
怠っているということは全くありません。
むしろ、普通の手技治療者よりも、
よく考えているのじゃないかと思うくらいです。
そこから「インパクションテクニック」が生まれ、
「FAT」「三次元」「身体トラウマテクニック」
そして「ニュートラルバランス・テクニック」などが
生まれているし、研究中であります。
今回のAAOへの資料提出が認められると、
3月にアメリカのAAOの催しの中で、
来ているD.O.に発表することになります。
BDFTフェーズ1のセミナー開催の受付を
していないのは、もし万が一アメリカに行くことになると、
BDFTセミナーの開催ができないため、
現在待機中ということです。
しかし、もしAAOの選考で選ばれて発表するならば、
これは大変素晴らしいことであり、日本人として
誇れることであると思います。
まあ、認められずとも、このように日本人も
頑張っているのだとアメリカのD.O.に示す
ことができればよいかと思います。
少なくとも、オステオパシーの本場、しかも
オステオパシーの協会に、日本人がオリジナルの
テクニックを作ったことは、伝えられたと思います。
今現在、まだAAOから私のテクニックが通ったとか
ダメだったとかの連絡はありません。
3月予定のセミナーの発表は
もう少し待ってください。
それは私の夢の1つでしたから。