新しい治療院に引越しして、駅から歩いてこられる
患者さんたちには大変喜ばれています。
前の場所ではトムソンベッドという、カイロで使うベッドで
治療していました。昇降が便利と言うことに加え、
以前の狭い治療室では、横幅の狭いこのベッドが役立ちました。
分かりにくいかも知れませんが、トムソンベッドというのは
ベッドを垂直に近い状態に立たせて、患者さんにはほぼ立位で
ベッドに着いていただき、そこから電動で水平に倒すことが
できますので、大変楽に寝られます。
しかし今度は広い治療室になりましたので、水平のまま上下のみに
動く、電動昇降ベッドを入れて治療しています。
これは横幅が広く、寝た状態で両手が楽にベッドに乗せられ、
また、電動昇降のため、治療者の身体にも負担が少なく、楽です。
この時、患者さんには身体に楽な寝かた、起き方をお教えしています。
ところがビックリ!
80にもなる男性患者が、朝起きるときに両脚を上げて、
下ろす勢いを使って起きるとおっしゃるのです。
腹筋を鍛えるため、50代のころから
やっていらっしゃるとか・・・。
その方は頚が悪く、腰痛で当院に通われていて、
なかなか良くならないといつもおっしゃって
いるのですが、そのようなことを毎日されていては、
悪化することはあっても治ることはありません。
それどころか、命を縮めます。
明日から止めて下さいとお伝えしました。
そのような事が分からず、むしろ健康のためになると考えて
恐ろしいことをしていたという訳です。
夜の数時間、身体は筋肉・血流・神経が静かな
状態で休んでいます。
目が覚めても、肉体の目覚めは少し後になります。
それは年を重ねるごとに遅くなります。
それに急激な変化を与えて緊張させることが、
どれほど危険なことでしょうか?
腰・頚に悪いだけではないです。
脳や心臓に対してもすごく負担をかけることになります。
朝起きて、寝過ごしてしまい、
「しまった」といってパッと起きる・・・
なんてことは、極力しないようにしましょう。