今年もいよいよ終わりです。
今年、最も受けてよかったと思うセミナーは、
デュレル先生の小児セミナーでした。
私は以前から、オステオパシーの統一用語として
身体の異常を「ソマティック・ディスファンクション」
ー体性機能障害と名付けていることに不賛成でした。
昔のオステオパシー用語では、病変と言っていました。
今までのセミナーでも何回か聞きましたが、今の
オステオパシーは、どちらかというと身体筋骨格、
または単に内臓を治療することに限定されてきている
ように思います(私の学んだ内臓マニュピレーションは
内臓のエネルギーや、そこにしまいこんでいる心理
エネルギーの開放も含みます)。
そのせいで昔のオステオパスが、あらゆる疾患に対して
行っていた治療法として効果を出していたオステオパシーが、
その範囲を狭めていっているように感じます。
デュレル先生のセミナーは毎回素晴らしいですが、
今回特にオステオパシー治療の持つ、
大きな可能性を感じさせる内容でした。
また4日間のセミナーの最後に行われたデモンストレーションは
大変すばらしいものでいた。
オステオパシー創始者のスティル先生も、頭蓋療法の
開発者のサザーランド先生も(サザーランド先生は、
スティル先生がすでに頭蓋治療を行っていたので
創始者ではないということを言っています)、私たちは
永遠の学生であるべきで、先生は患者さんであると
言っています。
私たちオステオパシーを学んでいる学生は、常に
オステオパシーの高みを目指して勉強していく
べきであると思いますし、それが私たちの為であり、
患者さんの為でもあります。
私たちの出会う患者さんたちが健康になっていき、
健康のことを考えるようになり、国民全体が自分たちの
身体をよく理解し、もっと健全になって、本当の意味で
必要な方たちの医者、病院が必要とされる世の中に
なれば素晴らしいと思います。
お医者さんは、その知識、技能を持って患者さんの
身体を検査し、またアドバイスをして、必要な処方のみを
行うという世の中が来れば医療の問題も
解決していくと思います。
また来年も素晴らしいセミナーを受けて、
さらに飛躍したいと思います。