クラニアルテクニックを創始したサザーランド
先生は、その初期において、頭を色々な
方向から締め付ける革のヘルメットを作り、
色々な方向から自分の頭に力を加えることで
自身の身に何が起こるかを実験し、時には
精神が不安定になったり、頭痛、めまいが
生じたり、幻聴、幻覚に襲われたりしたそうである。
その後、手によって頭に力を加えていく
テクニックを開発し、次第にソフトな力による
テクニックに変わっていく。
そして、やがて体が元来持つ力に自身を
治療させるということが最も良いことを
発見し、やがてバイオダイナミクスの
誕生へ向かうのだが、もしサザーランド先生が
いま日本の治療院ででたらめに行われている
クラニアルのテクニックを見たら、
どのように思うのであろうか?
頭には五感の大多数である視覚、聴覚、味覚、
嗅覚があり、人体のもっとも大事なコントロール
センターである脳を収めているものなのだ。
人体の生理機能に沿っていない力を加えることが
どれだけ危険を含むか、もう少し考えてほしいし、
もっとちゃんと頭蓋のテクニックを勉強して
欲しいと願う。
また世の中には「バイオダイナミクス」に対し、
色々な本で読んだり、ロングタイドやブレス
オブライフ、ポテンシーについて見当違いな
考え方をしているようだけど、そんなふうな
勉強の仕方をしていると、真実をつかみきれない
だろうと思いますよ。