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ロリン・ベッカー「ライフ・イン・モーション」 シリーズ・オステオパシー

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知っている人はよく知っていて、知らない人は
全く知らない人でしょう。

ロリン・ベッカーは偉大なオステオパスの一人だと思います。

クラニアル・テクニックを勉強している先生ならば、
バイオダイナミックスを勉強している先生なら当然、
サザーランド先生の「思考の貢献」「オステオパシーの研究」、
ロリン・ベッカーの「動きにおける生命」「生命の静寂」の
各2冊ずつは大事であるし、知っておくべきであろう。

ロリン・ベッカー先生の本は本当に貴重で重要である為、
今私は英語の出来る人に全て翻訳してもらい、それを更に
私が監修しているところである。

今回は「動きにおける生命」から重要と思われる所を
一部だけ紹介する。

これを読んで「???」なオステオパスはまだまだ
勉強不足である。

以下は「Life in Motion」の第3章“脳脊髄液の波動”からの抜粋です。

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宇宙から私のところに来たと感じる、もう一つのタイドがある。

かなりひどく、複雑な問題を持っている患者がおり、私が静かに
この患者の生理機能として働いている液駆動を触診したとき、突然
1分間に8回より大きいタイドが重なっていたという事実に気付いた。
それはまるでどこからか入ってきて、拡張しては止まり、拡張しては
止まり、拡張しては止まる、大きなタイドを感じた。その大きな
タイドが入ってきて患者の生理機能の一部になるには1分半は掛かり、
次にそれが入ってきたのと同じぐらいゆっくりと流れ出た。それが
どこから来てどこに行くのか、私は知らない。しかし、その何かは
確かに影響し、全細胞の状態を修正した。その患者にとって、治療の
反応は機能障害に対して改善をもたらしたため、その大きなタイドに
よる影響は確かに助けとなった。

初めて感じてから、私は時々このロングタイドを観察した。それは
あなたが行なったり探したりするものではなく、第一次呼吸メカニズム
を通したオステオパシー治療により、それは一つのツールとして利用
することにおいて現われるかもしれない。ロングタイドが初めて現われた
とき、私は静かに、静寂なる助けを必要とした何かと共に働いた。それが
必要とされ、あなたが十分に静寂であり、患者もそれが現われるのに
十分に静寂であると、これはただ現われるだけである。
それに指示することは必要ない。

(中略)

調整される為にただそこにいるのではない。それらは緊張、機能の喪失、運動
障害を解放する為にそこにいる。鍵を開けて、それらが本来あるべき姿である
ように、生命がドアを自由に出入りする為である。あなたは脳脊髄液波動が静寂
なパートナーを持っており、それを理解して、利用して、検査することを知る事
が出来る。

治療では、やさしくボルトホールド(頭蓋ホールド)を行い、非常に静か
に働き、自分自身を患者にただ共鳴させ、静かにあなたの両手で感じること
である。自分の手を通して検査し、根気よく数分間待つことによって、
あなたは内部から患者を見ていると言うことができるだろう。

そのメカニズムにおいて液が充満していき、少し外旋方向に動いている頭頂骨
の開放的な段階を待ち、それから次第にそれが内旋方向に戻るのを待ちなさい。
入ってきて、出て、身体をユニットとして拡張し、減少させるリズミカル
な動き、それはまるでタイド(波)のような運動である。サザーランド先生は、
この運動を脳脊髄液の波動と呼んだ(「頭蓋のリズミカルなインパルス」
という用語は、純粋に数える為の目的で他の人たちによって発展した)。