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先祖返り

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よく昔から「枕を高くして寝る」という
言葉があるが、健康上は、とんでもなく
悪いことである。

もし枕を高くして仰臥位で寝るならば、
当然頭は持ちあげられている状態
ということになる。

寝た状態では喉を締め付けている
姿勢となる。そういう状態で寝るというのは、
背中は丸まっているということであり、
立位では、顔が下向きになるので、
前を見るならば、顎を突き出したような形で
まるで類人猿状態となる。

先祖返りですね。

当然後頭部が圧迫されて、頭への
血流は悪化することになる。
そうなれば目にも脳にも悪い。

動物が四つ足で立っている姿を
思い浮かべてほしい。

頭を持ち上げているでしょ。

人間は二本足で立っていることで
頭の形状も頚の筋肉の働きも変えた。

頭の重さは頚椎で支えているのだ。

しかし、それで首はリラックスでき、
頭に上がる血流は多い。

すなわち、人間の首の構造は、
上に持ちあげるようには作られていないので
そのような位置になることには無理がある。

うつぶせで本を読むなどもそうである。

そのようにすれば、頚の神経にも
筋肉にも、血流にも負担は来る。

だから、布団から身体を起こすときにも、
横に向いてから起きることを
当院では指導しているのである。