前から何度か話をしていた、生まれながらに両脚の
不自由があり、車いすに乗っている10代の患者さんの経過です。
昨日治療が終わって、治療室から
待合室に移動するため手を貸しました。
治療前は1人で治療室まで歩いてもらいますが、
終わってからは体がゆるんでいるので、
両手をサポートして待合室に移動するのです。
昨日は、私の右手の人差し指だけつかんでもらい、
待合室まで行ってもらいました。
今は片手だけサポートすれば、小さく左右に回って
方向転換できるまでになっています。
私の目標は、杖さえあれば、
一人である程度の距離を歩いて行けるようになることです。
この治療での体の変化を見ていて、
それは決して不可能ではないだろうと、
大きな期待が持てました。
今ここで話していることは、
身体に不自由なく歩ける人には、
分からないことでしょうが、
これはものすごい変化です!
この患者さんが20代になってしまっていたら、
ここまでの向上はなかったかもしれません。
ですから、もし何かの理由で歩行障害がある方は、
できるだけ早い時期からきちんとした治療家にまかせて、
治療を始めてください。
あきらめないで、続けるということが大切だと思います。