最近つくづく思うのは、治療家と言われる人たちは、
まずほとんどと言っていいほど肉体的アプローチを
追求し、その技を磨いているし、またそれらの
技術を用いて日々の仕事にあたっている。
確かに身体に触れて行う技術は
もっとも体感として捉えやすいものである。
それゆえ、そういう面でしか変化や異常を
見られなくなっているのはよーーく分かる。
だから私の考えたこと、行っていること、
概念や方法を説明しても分かりにくいのだと思う。
いま私は新患さんとして来られた方には、
最初にご自身の歪みや関節制限や、
どうすると不快な症状が出るかを認識してもらう。
それから私は、NMRTと言う検査の仕方で、
一番表面の問題が何かを捜す(この間20?30秒)、
それに対して治療を行うのは、数秒時手を触れる。
すると、最初にチェックした問題点のその多くが
変わってよくなったことを患者さんに実感してもらっている。
しかし、それは多くある問題のひとつ、それも
表面に出ている一番最初のことを解決したに過ぎない
ことを体感してもらっている。
そこからが治療のスタートなのである!!
身体が整った=治っているではないことを説明している。
こんなことを書いても、多くの施術者は、
自分達が一生懸命、身体を伸ばしたり、押したり、
捻じったり、矯正かけたりして、整った状態にするわけで、
そんな夢のような、映画のようなことが瞬時に起きるわけがないと
自分たちの知識や経験で思われるだろう。
だからいくら私がそんなことを言っても、分かってくれないと思う。
私自身は10代の頃より身体のことを勉強し始めて、
20代前半から本格的に治療の勉強を続け、
2?30年も身体に触れて治すということをやってきた人間である。
そして長い間試行錯誤を繰り返して、やっとたどり着いた
ものの集大成が、ワールドセラピーシステムである。
これをいくら説明しても、「ああ、きっと理解してくれないの
だろうなー」を、ほぼ諦めるしかないのかも知れない。
これだけは実際に自分の目で見て体験していただかないと
納得してもらえないよなーと思う。
今まである治療概念とは完全に、全く違うものだからである。
だから一般的治療を行っている先生方には
理解が難しいのだと思う。
私の死んだあとに評価される日が来るのかも知れないなーと
少し思い始めているのも事実である。
しかし、私の夢は、この素晴らしい技術が
世の中の多くの人に受け入れられること。
それを切に願っているものである。