ワールドセラピーシステムで治療を行って、
精神的な問題の重要性がよく分かってきた。
多くの治りにくい体には必ず、何かの出来事が絡んでいる。
面白く感じたのは、
手の症状であったら、過去に
手を出してはいけないものに手を出したり、
逆に手を出すべき時に出せなかったり、がある。
目の症状なら、見たくないものを見てしまったとか、
見なければならなかったことから目をそらしてしまったり、
足なら、1歩が踏み出せなかったり、
もう一歩足りなかったなどである。
語呂合わせのようであるが、この様なことが多々ある。
また、例えば過去に、
将来のことで進むべき方向性について思い悩んだりして、
その記憶を本人が忘れていたとしても、
現在にそれに似た状況や出来事があったり、
または条件が全く違っても、同じような心情になったりすることで、
症状が発生したりする。
それは、たとえ昔のことを思い出して、
大したことがないと現在の自分が感じたとしても、
その当時の若い自分にとっては
大変に負担のある出来事であったはずである。
ワールドセラピーシステムでは、過去にさかのぼり、
その発端となった出来事での、
身体の回路と精神の回路のつなぎを断ち切り、
イメージを変えることで違う反応を起こすように
することで、現在の症状を変えるということを行う。
それを積み重ねると、症状がよくなったり
消えたりすることも多い。
これが最近の臨床で気づいたことである。