ワールドセラピーシステム

呪縛!

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野口先生の逸話に、催眠術があります。

それはある日、野口先生の家に押し売りが来た時のこと。
(今の人に押し売りは分からないでしょうが、
訪問販売をして、買わなければ家人を脅して
物を買わせる人のことです。)

奥さんが押し売りに対応していた所に
野口先生が来たそうです。

押し売りが包丁を取り出して、床にドンと突き立て、
「買うのか買わないのかはっきりしろい!!」と
脅し文句を言った途端、

野口先生が瞬時に、「その包丁から手が離れなくなる!!」と言うと、
押し売りの手は包丁から離れなくなったそうです。

押し売りがあたふたしていると、野口先生が、
「さあ、警察でも呼ぶか」

押し売りは情けない声を出して
「それだけは勘弁してください」と言って

野口先生が、「もう二度と来るな!」と
その男の肩をポンとたたくと、包丁から手が離れ、
押し売りは逃げていったということです。

その技を始めてみた奥さんが「今のは何?」と聞くと、

「不動金縛りの術と言う」
「私にも教えて」と言う奥さんに、

「そんなもの学ぶ必要はない。
人は皆、自ら自分に暗示をかけて、自由でなくしている。

それを解き放ち、解放するのが私の仕事である」と。

私は人間は好まざるも、そういう状態にしてしまうのだなとよく思う。

過去にある出来事が起こり、その出来事を解決していない場合、

後の人生において、同じ出来事が起きたときに
それが引き金となって、身体を壊していくというのが
よく分かるようになりました。

ワープテクニックにおいてもそうです。

その時の損傷記憶(トラウマ)を取らなければ、
その後遺症の痛みは正常化していきません。

何度そこに治療を加えても、結局再発します。

WTSのワープテクニック、精神療法は
そういうところに来ていると思います。