ワールドセラピーシステム

前向き

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WTSの精神治療を行い、気が付いたことがある。

1つは、多くの、本当に多くの人は、過去の出来事により、
現在の安心できない状態をつくっていたことと、
前向きな気持ちを持てなくなってしまったことである。

多くの人に何回も出てくるキーワードがこれら2つである。

人が過去の多くの出来事によって精神的に安心することを
難しくしてしまったり、何かの時に前向きな気持ちにブレーキを
かけていることで、常に体にストレスがかかり、
肉体的に緊張しやすい状態となっている。

そのことによって多くの形態の症状がおきているのである。

そして、それらがあまりに強すぎると、それらの過去の出来事と
同じようなプロセスや感情を生じる事態が起こると、うまく対処できず、

また同じような精神的負担になってしまったり、
今ある症状が悪化したり、さらに治りにくくなったり、
新しい症状を生じてしまうことがある。

そして、私が気が付いた最も多くの自分のマイナス感情を
打ち消す方法というか、考え方は・・・・

「自分がやらなければいけないことや、やっていることに対して、
自分が集中して熱心に、そして頑張ってやっている姿をイメージすること。

そして、そのやっていることが、たとえうまくいかなかったとしても、
熱心にやっているなら、または熱心さを持ってやったことなら、

それがたとえどんなに小さなことであっても、
また小さな成功であったとしても、

自分で自分自身をほめる」ということであった!

これは本当に驚くべきことで、多くの人は自らを
褒めたりしていないのである!!

どんない頭のいい人で、仕事ができる人であっても、
自分の身近な人か、信じている人から褒められたら、嬉しい筈である。

私はよく言う、「豚もおだてりゃ木に登る」と。

自分によってもっとも重要な人である自分自身が、
「自分はダメだ」とか、「まだまだ十分ではない」となってしまって、
「よくやったね」「素晴らしい努力じゃないか!」「えらいね」という
言葉をかけてあげなければ、

次第にその人の精神的活力は失われていくのである。

そして、前向きな気持ちになれず、体は疲れていき、
不調に立ち向かう体力、気力も失っていく。

だから私は言いたい。

自分を認めてほしい。些細なことであっても自分を褒めなさい。
けなすよりも素晴らしいことである。
うぬぼれているほうが、元気をなくすより何倍も良いことではないか!
人から褒めてもらうことがその上にあったらもっと素敵だろう!!

そのためには、褒めてもらいたいと思うなら、
それより先に、周囲の人、特に身近な人を褒めていくべきではないだろうか?

褒められて悪い気持ちになる人は、特異な精神の持ち主以外、いないだろう。

人々が褒めあうことができる社会。
それはきっと素晴らしい社会になるだろう。
あたたかくて、思いやりのある社会だ。

褒めるためには、その人をちゃんと見ていなければならない。
いいかげんな褒め方は、何も感動を生まない。

褒めるということは、「私はあなたのことをちゃんと見てますよ」
ということである。

ぜひぜひ、皆さんも自分を褒め、人を褒めてください。
「褒められたい」ではなく、「褒めること」です!