必ず死ぬ時を迎えねばならない。
生まれた時から、人間は確実に
死というものに向けて歩き始めるのだから。
だからこそ今の一瞬も大事なのである
同じときはもうない。
同じように過ぎていくようでも違うのである。
人は、今日と同じ明日が来て、そのまま
何か月、何年と過ごしていくと思っている。
まあ、そう考えないと、
計画なんてたてられませんが、
必ず明日が同じように来るとは限らないのである。
しかし、今日をちゃんと生ききったなら、
今日の自分に対して、「ごくろうさまでした。
明日は明日の自分にすべてを任せて、
今日の自分はもう眠りにつこう」と心地よく寝れる。
それが健全な姿というものであろう。
昨日の自分は死に、
新たな自分が目覚めて生れ出るのである。
昨日までの失敗も、昨日までの栄光も、
全て捨ててしまい、新たな私が
目覚めとともに生れ出て、
そして、今日一日を十分に生ききる。
それが、生を生ききることじゃないであろうか?