教科書的に起こるのが、現時点での科学としたら、
人間は全く違うと思う。
1+1=2 となれば素晴らしいが、
そうはいかないのが現実である。
すならち、
1+1=1010 とか、
1+1=?5 とか、
ひどいのになると
1+1=黄 なんていうことが起こるかも
知れないのが現実である。
ただしそれらも、今の私たちは理解できないだけで、
未来の科学は、それをもすら解いてしまうかもしれない。
なぜ私たち治療家が治療して1+1=2に
ならないかと言うと、
不確定要素に囲まれて生活をしている為でもある。
だから、こうやったのだから、こうなっていくと
確実に予測するのは難しい。
せいぜい、こういう状態になったのだから
こうなるだろう、と言うことが出来る範囲である。
だから、もし患者さんに、
「良くなりますか?」と問われても、
本当は、「あなた次第だから分からない」と
答えたいところではあるが、そういう訳にもいかないから、
「わたしのやるべき、できることは、やりました」
「私の今までの臨床経験から照らし合わせ、
あなたの身体の反応から類推して、
良くなるだろうと思われる」という感じである。
が、そうも言えず、「大丈夫です」と治療家は言うのである。