以前はしょっちゅう体調を崩されていた患者さんが、
「今日体調はいかがですか?」という問診に、
「それほど気になることはありません」と言う。
私は「そうですか。では身体に色々と
聞いてみましょう」と言って検査を始める。
「色々とおかしいと言っているので
治療しましょう」と言うと、
「そんなに色々ありますか?」と聞いてくる。
「ありますね」と私。
治療をしていくと、
「本当にすごく楽になりました!!
自分では、そんなに悪くないし、
疲れてないと思っていました。」
「確かに以前の状態でしたら、ここまで疲れを
ため込む前に症状が出てきたでしょう。」
「そうですね、以前より丈夫で
強くなったと思います。」
「以前のあなたなら、ここまで
動けなかったんじゃないですか?」
「でも、自分に疲れや無理がたまっている
感じもしなかったのですが。」
「以前のあなたは小さなゴミ箱くらいの体力、
容量しかなかったんです。だからゴミが少したまった
だけでもすぐにあふれ出た。
しかし、今のあなたのごみ箱はだいぶ大きく、
少しぐらいたまっても何ともありません。
しかし、大きなゴミ箱一杯にゴミが入っていると
捨てに行くときに大変でしょう?
身体にも同じことが言えるのです。
だから私は、だいぶ健康になっていると
思っている患者さんの身体にためた色んなものを、
来られた時に出来るだけ取り除いているんですよ」
という話をします。