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肥田式強健術ー肥田春充の語る言葉の考察

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「ただ正しい姿勢を作ることによって、自己中心の根源を練り、
以て健全なる心神を養うことが出来るのだ!」(聖中心道 p.311)

ここに「心身」ではなく、「心神」と書いてあることに注目する。

肥田先生は、健康を求め、体を鍛えていくうちに
まったく違う世界に突然邂逅した。

中心(丹田)を正して、周囲を見渡すと、
全ては黄金、ダイヤモンドの輝きを放っている。

ここで肥田先生の眼の周波数受容能力が
変化したことを示す。

正しく肥田式の運動を行うならば、
心と体ではなく、
心と神を養うことが出来ると言っている。

「人間の精神にも中心がある。
中心が外れてしまったのが狂人である。

全ての物体には中心がある。
人間の体にも中心がある。

中心が外れると、姿勢は崩れ、病魔は侵入する。

魂の中心に触れない精神修養は、
いかに偉そうでも無価値である。

物理的解剖的中心を基礎としない
肉体の鍛錬も、また効果極めて薄弱である。」
(聖中心道 p.123)

我々治療家が効果的治療を行い、体がよくなったなら、
患者さんの身体の姿勢バランスは良くなり、心身が安定する。

ただし、これを維持するには工夫がいる。

野口整体の野口晴哉先生は、「治療の書」で、

いかなる治療においても、良い治療後には
患者さんの丹田に力が充実していることをあげている。

肥田先生はもともと虚弱で、ただ死を迎えるばかりであったのを
一念発起して身体を改造して強健体を作っていった。

その時一番重要視したのが、日本武術の精華である気合を用いた。

最初はただ腹力と言って、腹に力を入れるだけであったが、
多くの極意を自得し、正しい中心力(丹田力)の
作り方を考案していった。