原点を思い出すことも重要である。
とらわれる必要はないが。
今の状態に到達する為の原点である。
治療も、今はだいぶ進化したテクニック、
最先端といえるものである。
たとえば、バイオダイナミクスによる治療であり、
ワールドセラピーシステムであり、フィールドアジャスト
テクニックであり、メカニカルリンクである。
しかし、初期の頃のオステオパシーの技法を
見てみると、百花繚乱の趣きで、多種多彩であった。
それらの多くは近代化により、
捨てられてきてしまったが、
今でも多くの示唆に富んでいるのである。
その技法が、何をどうする為に
そのような形で行われたかを知ることは、
原理を知ることであり、何をどうしたいときに、
どういう刺激をするのだという勉強をしておけば、
今自分にない技術であろうと、
自分が目的としたい刺激の方法は、
自らの考えで作り出せるのである。
それがわからず、単に与えられたものを、
しっかり身につけようとする気持ちは、
単なる二番煎じでしかなく、決して
オリジナルを越えていくことは出来ない。
この考えに思い至ったので、近いうちに、
「クラシック・オステオパシー・テクニック」
を題材として、ゼミを行っていこうと思う。
術者が全身を使って治すということを、
身を持って、身につけてほしいと思う。