特に治療室は、色々なストレス(精神的、肉体的)に対して、
対抗できるように、気力、体力をたくわえておくことが大事である。
見た目が貧弱であれば、患者さん側から見ても頼れそうにないし、
健康な印象をあたえないなら、信頼されにくいだろう。
だからと言って筋力トレーニングを行うことは勧めないし、
単なるジョギングもお勧めできません。
効果的でないどころか、筋トレでは害となる。
単純な同じ動作の繰り返しをして筋肉にストレスをかけると、
術者にとって大事な体の使い方、つまり全身を用いて検査する
(逆に言うと、検査時には手先の情報は術者の体幹
ー特に丹田にひびくように)ということが出来なくなる。
まだ何かのスポーツの方が良い。
スポーツなら、多くの筋肉を連結(連動)して使うため、
身体の中に統一体ができる。
次に悪いのは、筋肉を固めるような鍛錬をすると、
気のエネルギーの道がふさがれてしまうために、
治療上のさまたげとなる。
これは診断のためにも、治療するためにも
マイナスとなる。
もし、筋トレをやるなら、そのあとによくストレッチを行い、
また、体を連環して動かす動作をしておくか、
気功などを行うことである。
私自身はと言うと、秘密であるが、
1つは肥田式強健術であり、あとは
武術における練功法である。
実は真正武術において、鍛錬の方法は重要で、
場合によると秘伝となっているものである。
つまり、技術をより効果的に発揮するには
特別な体が必要で、それを作り上げたなら、
技の効果は上がるというものである。