私はこの件に対し、反対も賛成も出来ないが、
恐怖と向き合って生きていくのと、
切除して、その精神的喪失感や後遺症を
くらべて、どちらが大きいかである。
この人は恐怖をなくすことが大事であったの
だろうから、良かったとは思うが。
癌は、乳がんだけでなく、もし失うことが
できないところであったらどうだろうか?
野口先生のユニークな逸話があるので紹介しよう。
あるとき、自分の患者さんが腹巻をしているので、
「君、なんで腹巻をしているのかね?」と聞くと
「私は内臓が下がっているので、
さらに下がらないようにするためです」と言われた。
そこで野口先生は、
「君、下を向かないように!
下を向くと、目玉が落ちるよ!」と言ったのでした。
この、切除に対し、難しい問題を多く含んでいることと思う。
有名な女優さんがやったからと言うことで、
そういう人が増えるとは思いますが、
それぞれの人が、よくよく考えて行うべきであろう。
遺伝子診断→その処置
この図式がどうなるか、正しいのか、そうでないのかは、
もっと時間をかけて研究してもらいたいものである。