ワールドセラピーシステム

ブレーキ作用

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テニスの錦織選手、アイススケートの
羽生選手、いずれも日本を代表する、
すばらしいスポーツ選手です。

人体は、メカニカル的に表現するならば、
材質の異なる無数の大小様々な歯車が
非常に精巧に組まれたものと言えます。

そこに精神の作用が加わって、
活力が与えられて動き出します。

そこにある活動、テニスやら、アイススケートを
させる精神の指令が、その関係の歯車を
動き出させている時に、ショックや過剰な無理が加えられて、
はずれてしまったり、破損してしまうとします。

時間を置いて修理するのですが、そこには正常な時と
違った要素が加えられてしまっているので、
同じ動きをしようとするときには、以前より多くの
精神エネルギーを必要とする場合があります。

ピアノであれば、調律師のような人がいて、
その微妙な狂いを修正するのですが、
一般に運動選手は、そうされていません。

それによって素晴らしい才能が、
長い間活躍することができず、引退ということに
なってしまうのは、本当に残念でなりません。

私から言えば、その時に形成されてしまった、
狂った反射作用、精神的トラウマ、歯車の狂いと
全体的な動きの統合等、全てをチェックして治す
ということを考えます。

この2人の選手以外にも、すぐれたアスリートや選手には
単なるトレーナーではそのような調整は不可能なので、

トレーナー自身がそのようなレベルの技術を身につけるか、
そのような障害を受けた選手が、より優れた
治療家に身を任せるかを考えてほしいと思います。

彼らの努力の成果が、日本の元気、気持ちのアップに
繋がっているのは間違えのないことで、今後も
ずっと、よい成績を残せたならばと思っています。

ある有名選手が、まだ日本にいたころ、
治療を受けるという話が私に来ましたが、

本人が、「私にはいま信頼して身体を任せている
人がいるので」ということで、治療に来られなかったことがありました。

そのように信頼関係がある場合には、大変に
難しいことだと思います。

つまり、そのトレーナーの技術以外のものがあるので、
簡単にはその人を変えられないということです。

時としてテレビで、一流の選手が、
「ああ、あんな治療を受けちゃだめだ」と思うような治療を
受けているのを見るにつけ、本当に残念です。