ワールドセラピーシステム

日本人の身体

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先月2月中頃にカナダから来た女性オステオパスのセミナーがありました。
セミナー途中、先生の家の周囲の写真が紹介されたのですが、
裏庭には800本のりんごの木、かぼちゃやトマトなどの農作物もあり、
鹿が荒らしに来るので近所の人と鹿狩りをするとのことで、自然が豊富です。
また自宅も大きく、一部を治療院にしているそうです。

この方は海外にもセミナーに行く先生です。
セミナー中、いくつかのテクニックを教えるため、何人かの受講生の
中から、身体の悪い人を デモンストレーションをしました。

最初に、この人はこのように姿勢が悪いと示し、教えるためのテクニックを
用いて治療後、全受講生の前で身体の再チェックをしました。
しかしあまり変化がなかったため、(少しあせられた様に見えた)先生は
違うところを治療し始め、再び立たせて姿勢をチェックし、改善しました。

こういうことはよくあるため、最初は何とも思わなかったのですが、
そのセミナーで教えられるテクニックのデモで、さらに2人くらいを
治療しても同じことが起こりました。

みなさんはこれをどう思われますか?

その先生は学校の講師であり、また臨床家であり、
世界のセミナーで教えているのです。

私は日本人の身体はよほど悪くなっていて、治療に対する反応が
鈍くなっていると判断しました。おそらくそれらのテクニックは、カナダの人
には有効で効果を出すのでしょう。たった3人くらいでそういう
結論は出せませんが、私はそう感じました。まして受講生は
一般人より健康に対する知識を持つ人たちです。

おそらく今日教えてきたセミナー講師の先生は、日本人はなんて
やりにくいのだろうと感じられたのではないかと思ってしまいます。
ですから私がカナダに行って治療したら、さぞかし楽に治療できる
のではないかと患者さんと冗談を言っていました。

でも、この辺は良く考えていただきたいことです。

一昔前に良く治せた先生たちが今の人たちを治すのに
少し戸惑っているという話も聞きます。
現に私も今から30年前、今より技術が稚拙であったにも
かかわらず一発で治したりして神様扱い(笑)されたものです。

今は何十年のキャリアや技術があるとしても、やはり難しい症状を
持つ患者さんは増えているというのが実感です。

ですから、単に構造的に身体を治すアプローチだけではなく、
生体科学の面(アレルギー・栄養等の問題)、精神(ストレス、トラウマ等)、
情報(ジオパシックストレス、電磁波等)のアプローチを含めて治療に
あたらなければならないと考えます。おそらく今後はさらに
患者さんの症状や、身体の状態は複雑になって行き、
ただ身体のアプローチだけでは治らない、
手に負えないという治療院が増えていくかも知れません。