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恐怖の小顔矯正?!

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先日テレビで、小顔矯正というのを見ました。
力づくで顔を押していました。

やる方も受ける方も、その悪影響を考えず、
そしてそれを知らずにやっているのを見て、
怖いな?と思いました。

人体には機械と同じくゆるみ、いわゆる
遊びの隙間と言うのがあります。
英語でも ”Joint Play” と言うそうです。

頭蓋骨にはわずかですが隙間があり、
それが頭蓋が第一次呼吸運動という活動を
するのを許すのです。

そこを押し付けることで、
ストレスをかけてしまう訳です。

もともと頭蓋骨に対する治療を考案し、
発展させたオステオパスのサザーランド先生は、

自分の頭蓋骨は動いていることを証明するために
特殊なヘルメットを作り、頭の各骨を固定し、
動けなくすることで、身体にどのようなことがあるか、
自分の身体を使って実験しました。

もし動きがあるなら、それを止めてしまうと
問題が起こるはずだということです。

そして、それは起こりました。
頭痛、めまい、吐き気、精神障害が出てきて、
実験を止めたそうです。

だから、小顔になるというのが本当ではなく、
単にそう見えるようにトリック、おっと失礼、
映像をごまかしているならまだ良いです。

まあ、O脚矯正や骨盤調整でおなかがへこむなどは
良くやっていますからね。

しかし、もし本当に少しでも小さくなっているとしたら、
身体には大変な問題を生じることがあります。

たとえ、その時は出なくても、後々です。

しかも、その小顔治療(私は必要性のないことを
無理にやることは治療と考えませんが)が、

あとから出てきた食欲の異常、睡眠障害、
腰痛肩こり、頭痛など、一見関係なさそうな
ことの引き金となっている可能性があります。

あまりにも自然に反すること、
しかも短時間で形を変えようとすること自体、
かなりの無理があると言わざるを得ません。

今の時代、気軽に、安易にそういうことをやって
喜ばれる感じがありますが、それはいただけません。

「時間の経過とともに変化し、
悪化してきたものを治すには、
自然の回復の時間を要する。

そして我々はそれを待たねばならない。」