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小さくて大事な尾骨

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尾骨は、尻尾の名残と言われている骨ですね。

治療の先生方の大多数は、骨盤の治療で仙骨まで
調べますが、尾骨まできちんとアプローチする人は
少ないようです。

しかしこの骨は重要で、キーポイントでもあります。

船の舵と同じで、この骨が曲がると脊柱全体、
頭蓋にまで影響を及ぼします。

最近、尾骨をしっかりと矯正する方法を開発しました。
その方法で検査してみると、中心から1?2センチくらい
ずれている人が多いです。

解剖学の図を見ると分かりますが、ここには骨盤底部の
筋肉、靭帯、筋膜が集まってついています。

この尾骨が歪むと筋膜を引きつり、
骨盤・内臓にストレスをかけます。

また横隔膜、胸膜まで影響し、呼吸器にも
間接的影響を及ばします。

具体的には、下肢の血循環の不良により、
冷え、脚のつり、便秘、痔、膀胱炎、婦人科問題、
前立腺問題など広く影響していくことが
考えられます。

尾骨の歪みからくる身体のバランスの狂いを正すことは
精密な動きを要するスポーツ選手例えば、ゴルフやスケート
その他ではなおさら重要と思います。

現に臨床では尾骨メジャーの場合にここを治療すると
脊柱の歪みが取れ、肩の動きまで改善されます。

この尾骨の治療を行い、それによる身体の変化を
見ていると、日本人に多くなってきている大腸の病気、
つまり大腸がんやポリープも、よく言われる食事が
洋食化したとかストレスの多い生活のためだけでは
ないと私は考えます。

尾骨に歪みがあることで左右の殿部の筋肉の、
筋力や厚みに違いが出て、まっすぐ座ることが
十分にできなくなります。

そうすると腰周囲の血液循環も悪くなり、骨盤内の
うっ血が起こりやすくなったり、それが内臓機能の
低下をもたらしたりすることで、病気の誘因と
なっていると考えられます。

ですからこういった問題のある人も、
また椅子に座ることの多い人も、
尾骨というものの健康を考えることは大切でしょう。