ワールドセラピーシステム

潜在的願望

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私はこれを「心理的逆転」とも呼びます。

分かりやすく言うと、本人は顕在意識としては
全ての症状がなくなり、健康になることを欲しているけど、
潜在意識がそれを望まず、常にどこかの調子が悪い状態で
いることを望んでいるということがあります。

例えば、小学生が何かの理由で学校に行きたくないと
思っていたり、考えていると、頭痛がして来たり、
お腹をこわしたり、本当に熱を出したりします。

もちろん本人はそういう症状が自分の気持ちから
起こっているという意識はありません。

もし患者さんがこの逆転を強く持っていると、
どんな名人達人の治療家が治療しても、何の薬を飲んでも、
医者に通っても治りません。

たとえその症状は良くなっても、
身体は違うことろの症状を現します。

この状態があると、本当に厄介ですので、
治療してこの潜在意識を変化、あるいは別の方向に
向けなければ、全ての治療が無効となります。

だから私は、これがあることが分かると、
その場で治すようにしています。

この厄介なものは、誰にでも起こりえるのが恐ろしいところです。

原因は過去、特に小さい頃に、体調が悪いことで
何らかの利益を得ていたり、または利益を得たいと考えていると、
潜在意識にそれが記憶されてしまいます。

例えば小学生の頃、風邪で熱を出し、学校を休んだ時に
母親にやさしくしてもらったとか、学校でケガや不調になり、
級友や先生が心配してくれたり、気づかってくれたりすると、
体調が悪いのは嫌だけど、うれしいとか潜在意識に入ってしまう。

又は調子が悪かったため運動や成績が落ちた時に、周囲から
「今回は仕方がないよね」とか言われ、潜在意識が
「あぁ、言い訳になった」と思い、それが入り込んだりすることがありうる。

又はどうしても出たくない授業や試験があり、体調が悪くならないか
と思い続けたりなどで潜在意識に体調が悪くなりさえすれば
うまくいかない、できない時の言い訳にできるとか、やらないで済む
口実になるということを植えつけてしまうことがある。

すると、どんなに我々が体を良くしようとしても
又、本人も努力しても、体は常に悪い状態になる。

これは本当にやっかいで、見つけたら必ず、それを修正する必要がある。