Q: 足首をよく捻挫する女性が多いのも、
ハイヒールのせいでしょうか?
A: 足が十分に体を支えきれない状態にあるか(構造異常)
神経に悪い状態が記憶されていて、
ある条件が揃うと、症状を出したり、くじく。
Q: 外反拇趾も関係ありますか?
A: 肥田式強健術の創始者である肥田春充先生は、
「動作を活かす(技を活かす)秘訣は、足の拇趾にある。
熟達して拇趾自ら活きるの境地に至れば、
技は既に神に入っている(神技と言う)。
舞や踊りや、剣舞などで、脚に落ちつきがあるのは
皆、この拇趾に力が這入っているからである。」
「如何に敏捷に働いても、中心力が足の爪先から
来ていると、体が地面に粘りついているようで、
シットリとした落ち付きと、重みがある。」
(「聖中心道」より抜粋)
と言っている。
つまり、身体が運動を起こすときの要として
拇趾に力がかかるということである。
それゆえ、足に合わない靴を履いたり、
ハイヒールなどで必要以上に爪先に体重がのったり、
また、正しくない歩き方などが影響します。
Q: それで先生は「えこる」を勧めているのですね?
A: そうです(笑)
一度あの靴に慣れてしまうと、他は履けません(笑)
Q: 3月の治療基礎では、足の何を学べますか?
A: 治療全般に言えることですが、手首や骨盤、
ひじなどの問題あるところを治すのに対し、
靭帯、筋膜、筋肉、関節、神経、血管、骨自体の
どこが、どのように悪いのか、正しく判定する技能を
持たなければなりません。
そして、見つけた部位に対し、どのようにして刺激を加え、
正常化するかの方法を知らなければなりません。
そして、自分の行った治療が効果的であったかの
判定が出来ねばなりません。
それは傷害組織が治療によって正常化したならば、
体全体の機能に対し、正しい一員となれること、
ユニットとなることと言うことになる。
Q: 少し難しいのですが?
A: 例えば、サッカーチームに新人が入ったとします。
他の選手は技能もすぐれ、チームワークが
取れているとします。
そこに入った新たな選手は、自分の問題あるところ、
試合で活躍できるように充分スキルを磨き、
他の選手の動きについていける体力をつけることをします。
これが治療家が治すということにあたります。
Q: なるほど。
A: そこまでが基礎です。
それが出来たら、自分の治したことにより、その組織
ー正常に機能することが出来なかった組織ー
肘や、手首などが、
全身との整合性が取れるようになったか?
一つのユニットとなったか?
統一のとれた機能が出来るようにすることです。
Q: 整合性とか、ユニットとは何ですか?
A: 歪みやひずみが整い、体全体の一員として
合うようになることです。
オステオパシーの創始者であるA.T.スティルは
体は一つのユニットであるという有名な言葉を
残していますが、
私はここで、一つの考え方を提案したいと思います。
・・・・・3に続く。