人は一生の間に、多くのものを失う。
希望であったり、自信であったり、
友情、愛情、お金、チャンス等々。
しかし、失ってはならない1番大きなもの、
これはやはり命である。
そして信用である。
自分を信用できなくなり、人を信用できなくなり、
世の中を信用できないと、八方塞がりになってしまう。
私は受け取るよりも、多くのものを与え続けたい。
治療者にも、患者さんにも、家族にも
信用している人たちにも。
ただし、自分のエネルギーや時間を与え、
使うことにふさわしい人たちにのみにしなければ
自分の持つものには限度がある。
どんなにつらい時にでも、与える喜びを
失ってしまえば、自分は自分らしさを失う。
本当に自分を理解してほしい人には、
その人が聞く耳を持ってくれるまで
待たねばならない。
それが本当は正しいことであっても、
時期が来なければ、その人には
受け取ってもらえないだろう。
ただ、人生にはチャンスがあり、
それをその時つかむのも、つかまぬのも、
その人が選んだ人生である。
でも、私が本当に大事だと思うことは手放さない。
いつも自分の中に核を持つことである。
人の縁はそれぞれである。
自分がこれこそと思っていても、
タイミングをはずすとまったくダメである。
もしその人が正しいと思うなら、誰が見ても
正しいことなら、決してあきらめてはいけない。
本当に縁あらば、たとえ時がすぎても何かは起こる。
何もなければ、やはり縁ないことなのだろう。