私はよくゼミでも言うのですが、
治療することに対し、いま難しいと
感じることは無いです。ゼロです。
ただただ面倒(失礼!)なだけです。
難しい症例は難しいし、
私にも簡単には治せるものでもないのです。
しかし、難しいとは思わない。
ただ面倒である。
難しい疾患というものは、
手数や時間がかかるのです。
ただこの手数がかかるのが
大変であり面倒なのです。
これは「おごり」でも何でもありません。
難しい症状に対し、
あんまり悩まなくなったということです。
真剣に治療していないのではありません。
むしろ難しい症状であればあるほど、
真剣にやっちゃいけないのです。
それは、単に良い治療をする上で
邪魔なものとなります。
ただ淡々と、無心に、一心に、
治療するということなのです。
どういう手順でやればよいか、とか、
他に良い方法はないか、とかじゃなく、
患者さんの体に何をするか聞いていく、
ただこれだけです。
しかし、この、相手に聞いていく。
これが面倒くさい。
それが今の私の治療における心境です。
難しさに悩むというのは、
もう何年も前になくなりました。