私は、ついてくる人しか真剣に
教えようとは思わない。
私がやっとつかんだコツや極意を
なぜ熱心でない人たちに教える
必要があるのだろうか?
私は今の上級レベルはいくつも
教えてはいない。今は基本から
中級レベルである。
私は人を見ている。
真伝は、私の教えることに真摯に
向き合って努力している人にしか
教えていかない。
昔からすべての芸道はそのようであった。
たぶんオステオパシーも、真伝は一部の
人にしか教えないであろう。
秘密にするというよりも、
そうせざるを得ないのである。
一級のオステオパスは、意識の弱い人に
自分の真伝を伝え、それがゆがめられて
伝わってしまうのを恐れる。
少なくとも私はそうである。
お金をもらえば教えるとか、お金を出せば、
高級秘伝を習得できると思っている人には、
この考え方は決して分からぬことであろう。
もし私がいま開いている心をさらに
引けられる人たちがいないなら、やがて
戸を閉めざるを得ないでしょう。