ヘリコバクターピロリ・・・ピロリ菌については
けっこうな人が知っていることと思う。
胃潰瘍の原因であるとか、胃がんの元だとか
色々言われている。
面白いことに、発展途上国の成人の胃には
この菌は存在するが、アメリカなどの先進国では
極めて低くなっているそうである。
先進国では、約100年の間に、
このピロリ菌は減少してきているそうだ。
そのせいもあってか、消化性潰瘍や胃がんの
発病率は減少したそうだ。
ところが、同時に酸逆流疾患や死亡率の高い
タイプの食道がんなどの食道器の疾患が
劇的に増加しているそうであり、
このピロリ菌の減少と関係があるという
証拠が多く報告されているのだ。
それもピロリ菌は、人によって種類が異なる
ことも分かってきているそうだ。ピロリ菌と
一言で言っても種類があるというのだ。
ピロリ菌を殺すために使う抗生物質とも
関係があるとか。
だから何かをやっつけるために何かを
犠牲にするというやり方では、本当の
健康は作れないということである。