ワールドセラピーシステム

東洋体育的アプローチ

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理学療法士は、病院において、
肩や脚の故障、障害に対し、それを
動かすように指導し、かつ患者も、
その指示に従って一生懸命に努力する。

 

これは果たして正しいやり方であろうか?

 

時として、というかたいていの場合、
障害ある身体を使うことには、多くの苦痛を伴う。

 

それを感じ取って身体は、拒否反応を起こし、
固まる、または緊張を強める。つまり
ブレーキがかかるわけである。

 

そこに無理にアクセルを踏んで
動かそうとするわけである。

 

実はこのやり方は、非常に効率も悪く、
また大きな負担を患者サイドに
かけることになる。

 

では、どうしたらよいのか?

 

身体が身を守ろうと緊張しないで
楽に動かせるところ、または安心して
動かすことから始めることである。

 

最初は緊張なく、動かせる身体と心の
準備ができるまで、ゆっくり小さく負担なく、
次第に少しづつ動きに変化を出し、それでも
安心できるように体にやろうとすることを
受け入れさせる。

 

身体が無理という、今日はここで終わりという
シグナルを指導者は読み取り、そして
リハビリを終えるのである。

 

一般の人、患者側は、一人で行うことも
できるのだが、どこからリハビリの動きを始めるか?

次の動作は何をやるか?

次の動作をいつ行うか?

身体が疲弊してないか?

まだ身体は刺激を受け取れるか?

受動的に行うのが良いか、
能動的に行えばよいか?

 

これらを見て取る能力こそ、理学療法に
おいては重要と考えるが、いかがであろうか?