空手や中国拳法(太極拳等)には型があります。
そしてその型の中に形があるわけです。
力を発動させるには、「支点、力点、
作用点」を持つことが必要です。
力をどこから起こして、どのルートで、
どこに伝えるかが重要なわけです。
その動きを繰り返すことで、短時間、または瞬時に
そのルートの神経が働き、各ポイントを強く意識
せずとも、そのように身体は動いて力を発動させます。
ブレーキを受けずに効率よく、その目的を達します。
だから正しい型には、意識をどのように運ぶかや、
使うかや用いるかと、目線をどのように運ぶか、
どこから発し、どのような身体使いをして、力点、
作用点に持っていくかの細かい説明が必要です。
そして、そのルートに他からの余計なブレーキを
かけずに繰り返すと、その神経ルートには
強大なる神経エネルギーが通るようになり、
その主軸に対して、身体の他の力は協力するように
機能しだします。
すると余計なエネルギーロスをせずに、
その動きが出来ることにより、神経により
電気パルスを伝えることが出来るようになります。
特に武術においてはこれを重要視しています。
型の中にある形は、ある目的を持って作られています。
体重のかけ方、どのように力を発するか、
目線の持っていき方、どのように力を運んでいるか、
どのような効果を含めているか?等々
それらを理解せず、単に繰り返しても、
得るところは少ないのです。
ただし、天才は別で、それを見て、
そして行っていくと、先人の残した型と
形の意味を見つけるのです。
まず一般の人には無理なので、
やはり口伝や先生にきちんと学ぶ必要があります。
それが「型は魂」と言われているゆえんです。