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神保町

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言わずと知れた世界最大の古書の街です。

木曜日は、アメリカから帰って、
久しぶりの休日でした。

久しぶりに神保町へ行こうと思い、出かけました。

そして、次第に両手がふさがってきました
(両手に本の袋を持ったということです)。

ある古本屋さんで、肥田春充先生の華生の著である
「正中心道肥田式強健術」の原書第一版を見つけました。

即買いです。4万円でした。

この本は、肥田先生が何日も徹夜し、万年筆が折れても
その万年筆で書き上げた貴重なる本です。

第二次世界大戦中、この本をずっと持ち続け、
船が沈むときも、この本だけを抱えて海に逃げて
持ち帰った人もいたという本です。

私は何冊も持っていますが(何十冊も)、
原書はこれで5冊目だったかと思います。

この日は、「ああ、この本を手に入れる為に
神保町が私を呼んだんだ!」と思いました。

最後に医学書を見て、「この本、良い本だなー」。

しかし、両手ははち切れそうな状態でしたので、
「どうせアマゾンで手に入るだろう」と思い、
買わなかったのが運のつきで、
アマゾンには、新刊なのにありませんでした。

何でもアマゾンで手に入ると思ったら大間違いでした。

また、以前古書会館にあった、私が昔から
よくお世話になった「いざわ書店」が引っ越され、
少し遠くなってしまい、その後何度か神保町へ行くも
ここへは寄らずじまいだったので、この日はいこうと思い、
足をのばして行きました。

なっなんと、小さな店舗になっていました。
1階でしたが。

入ると、若い人が一人いるだけの、
こじんまりした店舗でした。

一通り中を見て回り、その人に、「以前年配の
ご夫婦がやられていたと思いますが?」と聞くと、
「引退されました」との一言。

ああ、時代が変わったんだなとつくづく思いました。

私は、あまりに両手が疲れてしまったので、
翌日の仕事で両腕が辛くては困ると、
タクシーで家に帰りました。

途中、桜の木が花をまだたくさんつけているのを見られ、
大変満足して帰りました。

あの本を手に入れねばと思いつつ。