クラニアルセミナーでは、腰仙関節と
仙腸関節の治療実技をやりました。
全員の骨盤をチェックし、充分な解放が
されていないところを私が治療して、
自分の治療と比べてもらい、かつ
受けた人にその感触を知ってもらうわけですが、
さすがに10名全員に治療するのはすごく疲れて、
最後の2~3名は、「もうかんべん」という感じになりました。
(講師も真剣にやるほど疲れます)
それで骨盤に対し、ニュートラルバランスで
治療して解放しました。
ニュートラルバランスの方が体力も使わず、
触っているところ以外も治せるので楽だし、
通常の骨盤のリリースよりはるかに効率的です。
ニュートラルバランスに特に重要なのが中心軸であり、
手の操作と感触と意識を合わせることが大事です。
術者のこれらの力が働くと、患者の組織は
それに対して呼応しだします。一度呼応を
始めたら、それが止まるまで追跡します。
そして、その呼応が止まった時が治療の終了です。
脊柱、骨盤、内臓、その他個別の組織を
いくら治療したとしても、それが身体にきちんと
認識されて受け入れられなければ、身体として
良くなったということにならないのです。
たとえ強すぎた治療をしてしまって、
身体が余計な負担を受けた時にでも、
安全にそれを解放することもできます。
この技術は、あまり大きく身体を動かしたり、
強い力を使えない患者さんに対して有効ですし、
インパクションのようなショットガンのような
治療をして効果を出しても、緊張が他に
多くの残るときにも非常に有益です。
治療には「システムの法則」があるので、
ニュートラルバランスは大変良いということになります。
同時に骨格、筋肉、内臓、液バランスまで取るので、
効率の良い治療でしょう。
これを発表するのも、自分が使っていて
良いと思うものを世の中に出して、
使ってもらおう、役立てて欲しいという気持ちからです。