もし、「これはこうせねばならない」
「これはこうあるべきだ」「こうしないと大変」
「こうならなければならない」と思い、
日常で習慣化してしまうと、
それが無理であったり、無駄であることも気付かず、
心身に負担をかけることがある。
たとえば主婦が、食事してすぐに
食器を片付けるなどである。
昔の人は、「親が死んでも食休み」と
言っていたのを、今の人の大半は知らない
ようだけど、今でも通じるのだ。
つまり、「腹の皮が張ると、目の皮たるむ」
ということで、食後はすぐに動くと、胃や
消化に悪いということなのである。
考えれば当たり前が、普段何気なく
ルーティンでやっていると分からなくなる。
「こうやったら、こうならねばならない」という考え、
思いも、治療において絶対視してはいけない。
目の前で起こっていることが真実である。
講師や本が言っていることが
すべて正しいのではない。
現実を、曇りのない目で見ることである。
ブルース・リーは、「考えるんじゃない、
感じるんだ!」と言っているではないか。