WTSによって、身体の緊張や病変を取り除く
ことが容易に出来るからと言って、そればかりで
治療していると、治療家としての感性は
育たないのである。
例えば、頭蓋病変について言うならば、
非常に強い固着があった場合、一流の
術者は、その病変がどのくらい古いものなのか、
衝撃のフォースが入っていることを感じ、
これはダメージによるものなのか、
または生まれつきのものなのか、
どの方向からフォースが入り込んでいるのか、
病気によって生じたのか、
咬合問題から生じているのか、
身体からの病変の影響を受けているのか、
つまり第一次病変が身体から来ているのか
等々を、手で感じ取れるのである。
そして、どれくらい治療に時間がかかるのか等を
理解するのである。
それをエネルギー的治療のみによって、
自らの努力でその病変を解除している修業を
しないのならば、その術者のキャパは全く
広がらず、かつ伸びないのである。
まあ、インスタント食品を好み、
そういうものしか作れないものになるか?
材料をしっかり集め、ゼロから作り出す能力を持つか?
の違いですね。
誰でも容易にやれることは大事ではあるけれど、
その潜在能力を伸ばさず、怠けたり、満足していたら、
いつか必ずそのつけは回ってきます。