ワールドセラピーシステム

生み出す側と、受け取る側

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プロフェッショナルという言葉は
重要な言葉である。

我々職人、私は治療家というのは常に
職人であるべきだと思っているのだが、
常にプロであることを意識の中に
入れておきたいものである。

出来たら「無形のアート」という所まで
高めたいぐらいである。

例えば歌手ならば、歌が録音されて残る。

俳優であるなら映像として残る。

芸術家は作品として残り、

スポーツ選手は記録として残る。

しかし、我々の仕事は自分にとって
最高という仕事を成しても
それが後世に残るということは無い。

その受けた患者さんが受けた感じは
受けとるが、それが第3者には分からない。

そういう意味では料理人も同じ立場である。

しかし、彼らの作り出すものは、
レシピに従ってほぼ同じものを作り出せる。

それによって評判を得ることも可能である。

しかし、我々の治療は相手が生きていて、
常に変化し、その状況は常に変動してしまう。

その中で、常に良いものを与えうるというのは
大変な作業である。

しかし、それを成すのがプロフェッショナルな
技術ということである。

生み出すというのは、何事も大事なのであるが、
そういった治療技術を生み出すというのは
本当に大変なことで、

それを単に学ぶ人間が大変と思うよりも
大変なことがある。

しかし、私自身は常に最先端を走っていたい。

私はそうありたいと思っている。

「技術というものの進化には限界は無い。

求めるだけの可能性を秘めている。

自分の決めてしまった所が即ち限界である。」

?田尻 茂

という言葉でもって締めくくりたい。