ワールドセラピーシステム

構成作家?脚本家?

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ゼミはともかく、セミナーが難しいと思うこと、
そして非常に疲れるのは、

単に一人ずつ私自身が手を添えて感覚を伝える
作業をするだけでなく、2日間で教える、伝えたいことを
どうこなしていくかを構成しなければならないということである。

これは来られた先生方のレベルにより、
練習時間の長さが変わってくることもある。
また、来られた先生方の理解度にもよる。

セミナーを行う前には多くの資料に目を通し、
どうしようかと考える。

考えた通りにセミナーが進行すれば楽であるが、
現実はなかなかそうはいかない。

それで疲れるのだということが分かった。

まあ、だからこそ、それだけのセミナー料金を
頂いているということである。

話は飛ぶが、合気道の創始者の植芝盛平は、
技は1分でも(ほんのわすかでも)狂ってしまうと
効かないと言っていた。

これは言い得て妙である。

それは初心者の内は、目に見える形が狂ってしまうと
テクニックとして効果が弱くなるし、効率的でなくなる。

そして、熟練者にとっては、形はそれほど重要でなくなり、
焦点を合わせる集中力が狂ってしまうと、
テクニックは効力を発揮しないということである。

11月より基本ゼミ(ベーシック?ゼミ)がスタートする。

ヒーラーはあまりにも身体について無知である。
同じくらい治療家は、ヒーリングに関して無知である。

つまり、あまりにもメカニカル的に過ぎるということである。

今日本でオステオパシーを勉強している先生は、
何故こんなにメカニカルバカになってしまったのだろうか?

筋エネがオステオパシーの真髄か?
カウンター・ストレインはオステオパシーの真髄か?
リガメンタスはオステオパシーの真髄を伝えているか?
(それを受けている人が理解しているかと言うこと。)

メカニカル・リンクはオステオパシーの真髄を伝えているか?
(これも受け手が理解しているかと言うこと。)などである。

A.T.スティル、W.G.サザーランド、ロリン・ベッカー、
ヴィオラ・フライマン、ロバート・フルフォード、アン・ウェルズ等々、

これらの名人、達人のオステオパス達は
メカニカルの治療を行っていると思うのであろうか?
これらの先生の哲学はメカニカルであろうか?

少なくとも私が読んだり聞いたりした話では、全くそうではない。

ではなぜ学んでいる人たちは、
メカニカルのテクニックを追求しているのか?

それは理解しやすく、学びやすいからである。
そして、子供の時から今まで積んできた常識に
かなっているため、安心するからである。

しかし、現実は甘くない。

それらのテクニックが無駄と言っているわけではない。
もっと人体に起こっているリアルな現象を
ちゃんと感じ取りなさいと言うことなのである。

スティルもサザーランドも、そしてロリン・ベッカーも、
「我々は学生であり、患者が教師である」と言っているではないか!

そしてサザーランドは、「掘り下げなさい!」とはっきり断言している。

私は11月より、ゼミにて、肉体次元でより精密正確に、
テクニックにおけるポイントを指示し、感じてもらうことを
主眼とした教育を始めようとしている。

そして、ベーシック?となる基本ゼミ?においては、
肉体次元をマスターした先生たちが、そこから感性の次元に
移ってテクニックを行うことを主眼に置いていくつもりである。

それは外から見ていたのでは、術者が行っていることを
全く理解することが出来ない世界である。

つまり私は、
「有形より無形に至り、無形より無限に至る」という教えを、
ゼミの形で行うものである。

10月の基礎ゼミ(先日の10/6のゼミ)で来られた先生方には、
技が形をきちんとしなければ、すばやく効率的に行えないことを
実技でもってデモンストレーションした。

私の言うことが良く理解できない先生は、
空手家の宇城憲治氏のDVDを見てほしい。

私の言う、形から無形の力へが、
よーーーーーく理解できるのではないかと思う。