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そして、やはり戻らない

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昨日、前回話しました医療関係の方で、
先天性股関節不全の方の、2回目の治療をしました。

ご自身が医療に携わっていることもあり、
また過去に色々な治療を受けた体験もあるので、

自分の身体がそんなに変わることがなく、
また多少良くなったとしても元に戻ってしまうことを
よく分かっているようでした。

前回に精神治療のみ行い、その時に
良くなったことに対し、ショックを受けられたようでした。

そして昨日来られた時に、症状が元に戻らず、
体調が良い状態でいられたことにビックリされたようです。

そして今回も治療の中で精神的な出来事の影響が出てきて、
そしてBDFTの治療を受けられて、さらに良くなったことに対し、
感激されたようです。

その方は、この治療は本当は精神科の先生が
身につけたら良いのでしょうねと言っていました。

私も、ブログではそのことを何度となく話をしているのですが、
いまだに精神科の先生、例えばカウンセラーなどの方から
受講申し込みがないんですと話ししました。
(まあ、それほど有名じゃないということですね)

はやくこの治療法が世の中に認知され、受け入れられて、
広まることを真に願います。

そして、本当に治療を受けたい人々が、
単にマッサージされ、電気をかけられて治るなどと言う、
そんなことはありえないのだということに気付いてほしいと思います。

その方以外にも、新潟からこちらまで、一昨昨日に2回目、
昨日3回目と、続けて2回治療を受けられた方が来られました。

その方は2回目来られた時、最初両肩が水平くらいにしか
上がらなかったのが、だいぶ真上にまで上がるようになっていました。

私は遠くから来られる方で、こちらに泊まって、何回か治療を
受けたいという方には、できたら毎日治療を受けるより、
1日あけて治療を受けてくださいと頼んでいるのですが、

もし時間が取れないなら、毎日治療を受けてもいいですと言っています。

2回目3回目と下痢をすると言っていたので(3回目の時は少し
良くなっているとのことでしたが)、3回目は肩だけでなく、こちらも
治療できるかNMRTで検査するとOKと出たので治療を始めました。

すると精神的な出来事の影響がやはり出てきたのですが、
その時にもし、その年齢でのトラウマが良くなっていたら、
潰瘍性大腸炎はもっと良くなっていたと思うと言い出しました。

私は初回の問診時に、潰瘍性大腸炎のことは
聞いていなかったのでビックリして聞き返しました。

その方は、そのことを話すのを忘れていたと言ってましたが、
肩の痛みを主に治してほしくて、こちらの方は抜けていたと
言うことでしょうが・・・

こういった大事な情報は話してもらわないと困りますね。

しかし、3回目の治療時に何回か、この年齢での出来事がなければ、
この病気になってなかった気がすると言っていました。

そして、3回目はWTSの精神治療しかやっていませんでしたが、
終わって、「すっきりしました。肩も楽になっています」といって帰られました。

もう何度も言って繰り返しになりますが、精神活動活力に対し、
ブロックを起こす過去の出来事を解決しない限り、

現在持っている症状は変えられないということが良くあります。

多くの人は、過去は過去で済んでおり、
今の自分にはまったく関係がないと思っているようです。

そして、私が治療を行うと、何歳の時の出来事、何歳の時の出来事と
出てきて治療をしていくのですが、それらが今ある症状に関係しているし、

また各年齢での出来事は、互いに関係を持っていて、
それらをつなげて治さない限り、良くならないということを
心底実感される方が多いです。

2日前にも大阪からご夫婦で来られている患者さんを治療しました。

3回目で、ご主人の精神問題がズラズラと出てきて、
この日は精神治療しかやりませんでしたが、

ご本人いわく、

(治療は座ったままで行うのですが、)
治療をされていっている途中で、座っている腰に左右差があったのが
「ぐぐぐっ」っと動いて揃っていくのが分かったと。

そして、今回私の治療した過去の出来事について、
本人もつらく、自身で心理学やカウンセリングの
勉強をしたのだけど、自分では治せなかった、
どのようにアプローチしたらよいか分からなかったと言っていました。

そして、それらが治療されて、喜ばれていました。

そして、近くで聞いていた奥さんが治療する番になり、
ご主人とかわった時に、本当にありがとうございましたと
涙を浮かべて話されたので、私の方が少しびっくりしましたが、

「ああ、奥さんは、ご主人が過去に辛い思いをしていることを
良く知っていたのだなあ」と思いました。

私は、「良かったですね。しかしまだ他に色々なことを
解決しなければならないかも知れないので、
本当に良くなってからお礼を言ってください」と言いました。

ご主人の主訴の一つは腰痛ですが、今回の精神治療後、
身体を動かしてもらうと、痛くないとのことでした。

別の方に質問されたのですが、
「過去の出来事は、一度治療されると、
その出来事については治ってしまうのですか?」

答えは、「今までの症例では、一度治療したものは
2度と治療することはありません。ただし、その出来事には
複数の要因が絡んでくるときがあり、その場合は
2?3回出てくることがあります」です。

WTSの精神治療は、私が作り出した治療システムであり、
誰かにこういう時はどうしたらいいですか?と質問できません。
それをするなら、自分で回答を出さなければならないからです。

だから、本当のことを言うなら、
まだ未完成のテクニックとも言えます。

すでに多くの成功例は出ていますが、私自身は
もっと完成度を上げるように、このWTS精神治療を
作り上げたいと思っています。

まあ、これも私が途中で死んでしまったら
何も残らないのですが、今WTS研究会会員に対し、
教えていますので、私の意思を継げる先生が出てくれれば
大変うれしく思います。

私が生きているうちに、WTSの全伝と、BDFTの全伝、
三次元テクニックの全伝、

そして今は全く伝える気がないのですが、
そのうち選んで数名の先生に対して、
フルフォード・テクニックの全伝を伝えることが出来たら
嬉しいと思います。

まあフルフォード・テクニックは私は墓場まで持っていく
気でいますが、私が教えても良いと思う人が出てくれば
そうなるかもしれません。

前にも話しましたが、武道の世界には
「良い先生を探すのには3年かけなさい」

逆に、「伝えるべき継承者、良い弟子を探すのに
3年かけなさい」という言葉があります。

前に出した話をもう一度。

A、Bと2人の少年がいました。
2人は武道の達人になることを誓い合いました。

Aは有名な実践空手の道場に入り、努力していました。

Bは時間をかけて、やっと自分がこれだと思う武道と
その先生を見つけました。

2人はこの時すでに時間差が出ていたので、
Aは着実に実力をつけ、昇段していきました。

しかし、Bは同じことばかり繰り返す修行をさせられました。
実際に、蹴りや突きの練習をすることもなく、何年も過ぎました。

Aはその空手の世界では有名な人物になっていました。
Bは本当に自分の勉強のやり方で大丈夫かと不安になり、
やめようかとも考えましたが、自分の決めたことだと思い直し、
頑張り続けました。

Aはそのころ、当時誰もかなう人間はいないところまでに
なっていましたが、違いがありました。そして慢心する
気持ちも出て来ました。

何年かぶりに、AとBは再会し、昔誓い合ったことが
お互いに達成できたか、2人は立ち合い(試合)しようと言いました。

Aは、Bを簡単に倒せると思い、構えたのですが、
Bのどこにも隙がなく、Bに近づいたらやられるという気がして
入り込めません。

Bは淡々とした気持ちでAに対峙し、澄んだ水のごとくの
気持ちでいられました。

Bはその時に気付きました。

世間では有名になったAに対して焦っていたけども、
そのAに対してこうまで冷静に向かい合える境地になれたのは、
今までの努力、そして先生のおかげであると。

AはBに向かい合っているのですが、やっつけようと思うと
不思議にBの身体が、自分より大きく見えてしまいます。

そして、あせる気持ちを無くして見ていると、今度は
Bの身体がすり抜けて見えなくなっていきます。

これはBが、自分とは全く違う境地にたどり着いたのだなと
理解して、「まいった」と言いました。

しかしBも、「よくそのことが分かりましたね。私はあなたが
攻撃してきたら、おそらく無意識にさばいて、あなたをよけたでしょうね。

それはすでに勝負がどうなるか私が感じていたからであり、
無駄に君を傷つけまいとしたと思います。」

Aは、「だから立ち向かおうとしたら、君の身体は大きな壁のごとく思え、
それをやめたらすずやかに感じたのですね。」

そしてAもBも、お互いによくその境地までなれたものだと
讃えあったのですが、Aは自分の今までの修業では
足りなかったことに気付いたのです。

という、私の作ったストーリーです。

この中にはいくつかの教訓があるのですが、気付きましたか?

治療も、挑むのではなく、引き下がるのではなく、
明鏡止水のごとく、冷静に淡々と行うということですね。