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診断法テキストの感想文

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テキストを読み終えて、まず感じた事は
「臨床初期の頃に読みたかったけど、仮に当時に(現在でも…)
文章の全てを理解する事は非常に困難だっただろうな」
という事でした。

今回のテキストは案内文にあったように、
ある一定の特定された分野の知識がなければ
本文内容の理解に苦しむ事が予想されます
(特に終盤の技術内容において)。

一般的な理学所見における評価を絶対視している
同業者においては、大きな示唆を御教示頂けるかと感じます。

私は今回のテキストで統合的評価・診断法を学ぶ事が出来ました。

又、これまであらゆるセミナーで講師陣が
施術デモンストレーションを行う中で逐一説明されなかった
評価・診断の要点(コツ・着眼点・注意点)が纏められている為、
テキストを拝読しながら過去のセミナー講師の姿と思い返して
照らし合わす事で合点のつく部分が多数ございました。

私は書物を読む際には、決まって「序文・はじめに」と
「あとがき・終わりに」をまず読むようにしています。

その後に本文の内容を読み進める事で、
著者の考え・想いをより感じ取れる気がする為です。

文体(文章)にはない、行間をより読み解ける感覚を覚えます。

実は、私がとても感銘を受けた部分は「はじめに」の段落でした。

又、田尻先生の治療室の額縁にある「臨床真理」にも深い感銘を受けました。

今回、記して下さった「はじめに」の文章に私は多大な恩恵を受けました。

記して下さった内容は当たり前の事かもしれませんが、
師匠・指導者を持たずにこれまで臨床を積んできた私にとって、
とても大きな指針を示して頂けた事を大変感謝しております。

本文内容の素晴らしさも然る事ながら、
「はじめに」と「終わりに」の段落に田尻先生の優しさを感じました。

今後も田尻先生のテキスト出版を楽しみにしております。

 

 

船木 雅典 先生(柔道整復師)

(※ご本人の許可を得て掲載しております)