ワールドセラピーシステム

診断力について シリーズ・オステオパシー

| コメントはまだありません

私は治療者が持つべき技術(能力ではない)は
治療法ではなく「診断法」であると考え、
いままで2冊の教本(テキスト)を書いて
表に出してきました。

 

かの有名な医聖であるヒポクラテスは
「医師は身体の働き(機能状態)をよく観察し、
治癒の妨げになっているものが何かを見つけ、
それを最も適切な方法で取り除くことで
身体はそれ自身の力で回復していく」という
ようなことを言っているそうだ。

 

上の文章は、原文を私がアレンジしているのだけど、
オステオパシー創始者のA.T.スティルの4つの
原則のうちの1つ、「それを見つけ、治したら、
あとは放っておく」に通じるものがあるだろう。

 

というか、そのものズバリである。

 

優れた治療者は、まず優れた観察力を持ち、
適切に判断して、一番有効と思う方法を用いて、
治療を行うことである。

 

そして必要なこと、自分がやるべきことを
行ったなら、その人の回復力により
快復する時間を与えて、待つことである。

 

それゆえ私の「診断教本2」には、しつこく
観察することの重要性が書いてある。

 

そして野口晴哉先生が書いた4冊の
治療の本の一番最後の本のタイトルには
「観察の書」という題が付けられている。