今回は少し変わり種の症例です。
患者さんは丸山先生(私が信頼している
歯科の先生)の治療も長く受けられている人で、
それ以前に私の治療を受けていた方です。
問題の歯は(歯の形は私には治せないので)
丸山先生にお願いしていました。
治したい歯にきちんとしたかぶせものを
つけたいのですが、仮歯の段階でそれが
割れてしまうので、本歯を入れられず、
しかもそれがしょっちゅう続いているため、
先の治療に行けず、丸山先生もその方も
困り果てていました。
そういう患者さんはほかにもいるようです。
そこで何とかしようと私もいろいろ試みて
いるのですが、ある患者さんは、私の
患者さんですが、徹底的に過去に受けた
トラウマを取ることで、それがなくなりました。
今回はやはりいろいろやっているけど、
うまくいかなかったのですが、18歳の時に
自然気胸を起こした話を思い出し、その人に、
どこの肺にそれが起きたか思い出してもらい、
その治療を行ってみました。
その仮歯を割ってしまうのが右の歯、
そして気胸を起こしたのが右肺です。
今回それに対しての治療を行い、
さてどうなるか?という状態になりました。
このように歯科の治療は簡単なケースもあれば
非常に難しく、ただTMJ治療ができるとか、
口内の細菌治療ができるとか、歯を治療できる
くらいのレベルではどうしようもないくらい、
複雑で難しいケースがあることを、歯科医にも
患者にも、治療師にも知っててほしいと思います。