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2018年8月3日

WTS通信 668 精神問題は難しい

WTS通信 668 精神問題は難しい

「コードブルー ドクターヘリ」という番組を
知っていますか?

 

特別編が先日放送されました。

 

そこでトラウマを受けた医師が、自分の働く病院で
心理療法の治療を受けるのです。そしてそれをする
医師が興奮していく。

 

私は見ていて、あのやり方では治らない、また
強い意志だけでも克服しきれないと感じました。

 

精神の問題は簡単ではありません。

 

それは心理療法を学んでいる人は誰でも
感じていることでしょう。

 

だからWTSの会員にも言っておきたいのは、
ある日のWTS精神治療が上手くいったからと言って、
それでやめては絶対ダメということです。
経過観察が必要です。

 

私の患者さんに、大学を出て一流企業に
就職された人がいます。

 

就職先は、自分が希望したところです。

 

しかし、仕事に慣れてきて、違う職種に
変わったそうです。

 

そしてやめてしまった人の穴埋めで、仕事が
大変になり、うつ病のようになり、会社はそれを
認めて3か月くらい休むことになったそうです。

 

その間治療に来てもらい、良くなっていたのですが、
職場に戻ると再び悪い症状が出てきました。

 

その仕事を全く自分が希望していなかったこともあり、
休みの間に転職を考えて、良いところを見つけ、
うまく就職できたようでした。

 

その仕事は楽しく、やりがいがあるといっていました。

 

しかし、私は定期的に治療に来るように言って、
通院していました。

 

私から見たら、精神の問題は完全には解決しておらず、
芽を残したままだと感じていました。

 

そしてあるとき、仕事に別に不満もないのに、
以前とは違う不調が出てきました。

 

私がWTSの精神治療を行うとかなりリラックスできて、
元気になったといっていました。

 

私は完全に芽がなくならないと、いつ再発しないとも
限らないのだから、しっかりと治療するように伝えました。

 

そのように大変悪いうつ状態や精神疾患は、
すぐ取れる、治るというものではないことを
心にとめていてください。

 

治ったつもりで再発してしまうことほど、
本人を気落ちさせることはありません。

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