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2018年8月10日

WTS通信 673 精神と肉体

WTS通信 673 精神と肉体

昔、そう、今から15年くらい前、
精神面の治療は難しそう、大変そう、
そしてその割には効果が出にくそうと
思っていて、手を付ける気にならず、
もっぱら肉体面の治療を追求していた。

 

今の大多数の治療も、やっている治療も、
その当時(の私)とそれほど変わらないだろう。

 

むしろ、ソマトエモーショナルリリース
などのような、肉体から精神に関わる
アプローチをして治すことはやっていたし、
考えていた。

 

心身一如であり、心の問題は、必ず身体に現れ、
それを治療することが、肉体的アプローチを
する我々治療家のするべきことで、心理的な
専門は考えてはいなかった。

 

その当時は心理的面、トラウマが、頚の痛み、
腰の痛み、体調不良一切に関与するとは
思えなかった。

 

そして今も大多数の治療者は、肉体面に
対してのアプローチのみを考えている人が多い。

 

心理問題を持つ人は、専門のカウンセリングとか
心理療法士に任せればよいと考えているだろう。

 

そのような考え方やアプローチは、充分すぎる
ほど分かるし、理解しているが、ワールド
セラピーシステムの精神治療を開発して、
それらは全くの間違いであることが分かった。

 

そして、精神の問題も、身体のことを充分に
分かっているオステオパスが治療を
行うべきである。

 

または、心理療法家が、このワールドセラピー
システムの精神治療を学ぶべきである。

 

もし本当にそのように苦しんでいる人を
助けたいのであれば。

 

それは今までの私の臨床経験からして
正しいことであると思っている。

 

精神の治療をする前に、身体のどこが、どれくらい
悪く、精神の治療後にどれくらい良くなったかを
正しく評価しうるのも、オステオパスだからこそ
できると私は考えている。

 

あくまでも抽象的なものを
治療効果でしか読み取れない。

 

本当に心理療法家が心の苦しみを助けたいならば、
精神面だけの勉強にとどまらず、そういう苦しみを
持つ人が身体にどのような状態をもたらすかを
知るべきだし、また肉体の治療者は、心の問題が
どの程度、何の身体面にどれくらいの期間、
負担をかけているかを考え、理解し、対処して
いかなければ、その患者の真の問題にアプローチ
したということには決してならない。

 

しかし、私がいくらこのように話をしても、
よく理解できぬ人が多いだろう。私自身が
そうであったように。

 

ただし、これを読んだ幾人かが理解し、
やがて勉強を始めてくれることを
望むばかりである。

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