ワールドセラピーシステム

力と技と感受性 シリーズ・オステオパシー

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治療で用いる力には、いくつかの種類があります。

 

それは、量の問題、力を加えるスピードの問題、
緩急の問題、術者の身体のどこから力を
出していくかの問題、術者の意識をどのように
使うかの問題、力と意識を合わせる問題、
イメージングと感覚と力をどのように
合わせるかの問題、そして相手の組織の
状態を読み取る能力と、それをもとに
力のコントロールができること、
術者の身体に余計な力を入れないこと、
相手に無駄な緊張をさせないこと等々です。

 

これらをしっかり身につけていないと、
テクニックは生かされません。

 

生かされないテクニックは、効果がない
ばかりか、時には相手の身体に悪い影響
すら与えかねません。

 

そして、たいていの治療者が間違ているのは、
強い力さえ使わなければ安全であろうと
考えることです。

むしろ強い力の間違った治療のやり方を
してしまうと、それこそとんでもない
状態を引き起こしかねないのです。

 

いま日本の巷では、クラニアル
「頭蓋治療」をうたっているところも
結構増えてきましたが、真に頭蓋治療を
なしえている人より、人体の生理力学を
無視した強い力を使って行うか、逆に
大変弱い力を持続的に与えるCSTのような
方法が多いようです。

 

もちろん、これらのテクニックを十分に
使いこなすことで、大きな効果を出すことが
出来ますが、それはもっと基本をマスター
しているということが前提となります。