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ゆるめる シリーズ・オステオパシー

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マッサージ、特にということであるが、
その他何でも良いのだけど、オステオパシー
においてもよく考えてほしいことがある。

 

「ゆるめる」と「ゆるむ」ということは
全く違うことは分かりますか?

 

「ゆるめる」は能動的で、「ゆるむ」は
受動的であるということの違いなのだが、
これは大きな差である。

 

ゆるめるということは、ゆるんでいない
固いところに対し「緩めるようなことをする」
のが一般的だと思う。

 

しかし、人体はアクシデントや不可抗力が
かかり固くなったときは除いて、必要性が
あってそうなっている場合があるのだ。

 

それは、肩だのどこかに問題があるせいで
そうなることがある。

 

例えば、右膝が悪い、例え本人にその認識が
なくとも、身体はそれを知っているので、
それを左側の足でかばって、左足首や
左母趾の(外反母趾のような)痛み、
左膝や左腰の痛みを生じていて、
固くなってしまうことがある。

 

結果として悪い左足をゆるめてしまうと、
2つのことが考えられる。

 

1つは、本来問題のあった右膝が痛くなる。

 

もう一つは、原因は治ってないので、また
すぐに左側に問題が出て、それをゆるめる
ことをくりかえすということだ。

 

私が言いたいのは、世間一般でゆるめることが
良いと思っていたり、またそのようなことを
勧める本に問題があることを、もう少し
専門的に知ってもらい、ただ固いから
緩めればいいというような短絡的発想は
止めた方が良いということだ。

 

つまり、受ける側も、行う側も、もう少し
考えないと、余計な負担を身体にかけて
しまうということだ。

 

ある人が悪いと世間は責め立てたとする。

 

その人は自分がそうせざるを得ない状況、
または出来事があってそうなった、
そうやってしまったとき、それを
周りに言えない時に、周囲の人は
起きた現象だけ捉えて、その人が
悪人と考えるのと同じだよと
私は言いたいのである。

 

そのようなミステイクは、極力
しない方が良いのは分かるでしょう。