ワールドセラピーシステム

触診力 シリーズ・オステオパシー

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バイオダイナミクスの治療(BDFT)においての
診断によって、ある所に病変があることを
「感じる」とする。

 

それをBDFTによりリリースしたとする。
タイドもクラニアルリズムもよしとする。
それで「治った」とし、良しとしてしまう
のだろうか?

 

できれば、最初と最後に、特に治療後に、
手により触診し、どのくらい確実にリリース
しているかをチェックすべきではないか?

 

また、筋膜リリースが緩んだとしよう。

 

それがどのぐらい効果があったのか?
可動性検査を行って、どれぐらいリリースを
しているかを確認せずして、治った、治したから
OKにしてしまってよいのであろうか?

 

私は手によって、確実にリリースしていることを
確認するべきだと思う。

 

傾聴で反応がなくなったらOK?
そんなことはない。

 

やはり、他の方法で確認をしておくべきであろう。

 

それらがすべてできてこそ、プロの仕事と
言えるのではないだろうか?

 

確かに、時間をおいて、変化がゆっくり起きて
良くなっていく場合もある。

 

それでも良い治療後には、治療前と比べたならば、
確実になんらかの組織変化を起こしているのだ

 

それを確認することの重要性は、予後の善し悪しを
決めるための大事な情報である。

 

その体の反応を見て、患者さんに、「次回は
いつまでには来てください」という指示をする
ことができるのである。

 

何の根拠もなく、「3日後に」とか「1か月後に
来てください」はないのである。

 

それでも急性期の状態の人は、何らかのことで
状態が変わることもあるので、そのへんのことも
きちんと伝え、何かあればこちらに連絡をしてもらい、
治療日を早めるようにすることを言っておくべきである。

 

そういう、こまめな配慮こそが、お互いの
信頼を築くことになるので、治療者は
よくよく考えておくべきである。