当院に来て1年以上たちます。
もし障害を持つ子供を少しでも
良くしたいと考えているならば、
できるだけ小さいうちから治療を
始めて下さい。
そして、一番重要なのは、もし親である
あなたに問題があるならば(自覚するなら)、
あなた自身も治療を受ける必要があります。
特にWTSの精神治療は受けるべきです。
その方は、子供2人と母親の、
3人で治療を受けられています。
より障害のない、というよりトラウマが
原因で良くなかった上の子供は、
いまかなり良くなっています。
また、下の子供さんは発育障害をお持ちで、
最初のうちはあまり身体を触らせてもくれず、
また不定期にしか治療ができませんでした。
それでも母親は根気よく通われ、最近は
月1~2回は治療に来られるようになりました。
一番重要なのは、まず親の覚悟です。
もしこの覚悟が一度でも切れてしまったならば
(一度良くなってくると、それでよいとあきらめたり
これ以上良くならないと勝手に決め込むことで
来なくなる)、再び治療することは無理でしょう。
仕事においても信用を作るのには
時間がかかり、それを崩すのは一瞬です。
そして一度信用を壊してしまえば、
完全にもとに戻るのは難しい。
この場合、私は治療をお断りしています。
今回の障害を持つ子供さんは、
以前の状態ではまず小学校に普通に
修学するのは無理だったでしょう。
しかし、今は希望の光が見えています。
次回は具体的に障害ある子供を
治療するポイントについて述べようと思います。